通信工事の初心者ガイド

工事担任者とは?できることやメリット、デメリットを徹底解説!

記事のまとめ
  1. 工事担任者は総務省が定める国家資格
  2. インターネットや電話に関する工事ができるようになる
  3. 就職や転職、入試に有利

「工事担任者の資格は役立つの?」

「どんなことができるようになるの?」

「なにかメリットはあるの?」

こうした疑問を抱えていませんか?

工事担任者は、電話やインターネットを取り仕切る総務省が定める国家資格です。

資格によって、インターネットや電話機に関する工事ができるようになります。

しかも就職や転職、入試にも有利になりますよ!

この記事では、工事担任について、資格を取ったらできることや、メリット、デメリットについて、詳しく解説をしていきます

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工事担任者とは?国が定める国家資格

工事担任者とはどんな資格?

  1. 工事担任者は国家資格
  2. 正しくは電気通信設備工事担任者と呼ぶ
  3. 資格は総務省が定める

正式名称は「電気通信設備工事担任者」

工事担任者は、正しくは「電気通信設備工事担任者」と呼ぶ工事関係の資格になります。

工事担任者を定めるのは、通信関係を統括する総務省です。

工事担任者の役割は、NTTやKDDIなどの通信事業者の回線に電話やルーターなどを接続すること。

現場で実際に使えるように接続するのが工事担任者の仕事です。

電気通信事業法の制定と同時に設立

工事担任者は電気通信事業法の制定と同時に設立された歴史ある資格です。

電気通信事業法とは、電話回線や光回線、モバイル回線などの通信に関する法律になります。

電気通信事業法の制定は1985年です。

通信の元になる法律と同じく定められたことから、重要性がうかがえますね!

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工事担任者ができることは何?

工事担任者ができる工事は、一般家庭や会社で使う通信全般の工事です。

工事担任者ができる工事

  1. ルーターやWi-Fi、パソコン
  2. 電話やPBX
  3. FAXや複合機
  4. LANや電話線の配線

何となく分かるかも知れませんが、詳しくイメージできるように解説していきます!

ルーターやWi-Fi、パソコンの工事・設定

工事担任者が活躍する工事現場は、ルーターやWi-Fi、パソコンなどの設置や設定です。

「そんなの自分でできるんじゃないの?」

そう思ったかも知れません。

インターネットがこれだけ普及していても、初めの設定できない人はいくらでもいます。

そして年配のほど面倒な設定は誰かにやってほしいものです。

また工事担任者の工事は、一般的な家庭だけではありません。

むしろ会社で使う性能高いルーターや、セキュリティの強いWi-Fiなどの設置工事などの需要が高いです。

こうしたインターネットに関する工事は工事担任者の役割の1つです。

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電話機やPBXの工事や設定

インターネットの関連工事以外にも、電話工事もまだまだ工事担任者の大切な役割です。

「電話なんてもう使ってない」と思いますよね?

でも実際はまだまだ固定電話が残っている家庭が多いです。

しかも企業になれば、固定電話がない会社なんて都内にあるベンチャー企業くらいでしょう。

会社の電話機は内線が使えたり、病院ならナースコール、ホテルならフロントの予備だしなど、まだまだ電話機が活躍している場面はありますよね?

こうした電話機を支えているのも工事担任者です。

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FAXや複合機の工事・設定

FAXや複合機も、工事担任者が行う工事です。

複合機とは、FAX、コピー、プリンター、スキャナーなど企業のオフィスで使う機器になります。

FAXがある家庭は減ってきているかも知れません。

でも企業ではコピーやプリンターが使える複合機は、まだまだ現役です。

LANや電話線の配線工事

機器の設置や設定と合わせ、LANや電話回線などの配線も工事担任者の大切な役割です。

機器を設置するだけが工事担任者の仕事ではありません。

むしろ設定は自分でできるけど、使いたい場所までLANケーブルを配線できない人は多いです。

例えば1階から2階へLANケーブルをつないだり、離れた事務所や母屋とLANケーブルでつなぐのは、専門の知識と装備が必要です。

配線もして、実際に機器を使えるようにするまでが、工事担任者の仕事です。

工事担任者の資格取得にメリットはある?

工事担任者の資格取得にメリットはあるの?

  1. 資格取得はスキルの証明書
  2. 安定した職に就ける
  3. 転職にも有利
  4. 大学の推薦に活用

資格取得はスキルの証明書

工事担任者を持って入れば、一定の技術を持つ証になります。

いわばスキルの証明書です。

工事担任者の主な試験は筆記なため、実際の技術を証明することにはならないかも知れません。

確かにそうですが、これがないと自動車と同じで運転すらさせてもらえません。

資格があるからスキルがあるのではなく、スキルを身に付けるための資格が工事担任者です。

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安定した職に就ける

工事担任者があれば、比較的安定した職を身に付けられます。

もちろんスキルは必要ですが、実際に必要な場面は多いです。

  • 一般家庭なら、引っ越し、結婚など人の移動に合わせて工事が多い
  • 企業なら事務所の開設や移転が多い

こうしたイベントは、なくなることはありませんよね?

あわせて工事担任者の仕事が生まれるため、景気に大きく左右されない仕事と言えるでしょう。

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就職や転職時に有利になる

工事担任者があれば、就職や転職が効率よく勧められます。

資格は合ったらいい資格ではなく、ないと工事ができない資格です。

雇う立場になれば、「これから頑張って取得する人」「経験は少なくても資格のある人」なら、どちらを雇いたいですか?

効かずとも、答えは決まっています。

大学の推薦・AO入試に有利

工業系の大学を狙っている人は、大学の推薦入試やAO入試が有利に働きます。

実際に働くのと違い、工事担任者がないと入れない大学はありません。

大学が見たいのは、ちゃんと勉強できる人かどうかです。

特に受験をパスする推薦入試やAO入試では、学校の授業やテストとは違い、将来にそなえ資格取得を頑張ったのは大きなアピールになります。

工事担任者にはデメリットはないの?

工事担任者の資格取得にデメリットはないの?

  1. デメリットは勉強する資格くらい
  2. 資格を取ってもスキルが身に付くわけじゃない

資格取得に時間が掛かる

工事担任者の資格取得のデメリットは、資格取得に時間が掛かることでしょう。

資格取得に必要な期間は、種類も多いため一概には言えませんが、50時間から100時間程です。

でも平日の朝と夜に30分ずつで1時間、土日に2時間勉強すれば、2ヵ月くらいで余裕で作れる時間です。

  • 平日に毎日1時間ずつ
  • 土日に2時間ずつ

たったこれだけで、安定した職に就けるきっかけにななら魅力のある資格ではいでしょうか?

資格を取得してもスキルが身に付くわけではない

実際は工事担任者の資格を取ったからと言って、すぐに工事のスキルが身に付くわけではありません。

工事の技術は、どれだけ現場に出て場数を踏むかが全てです。

でも工事担任者の資格がなければ、工事すらできません。

職人としての1歩を踏みだすなら、資格を取得して工事を覚えるために踏ん張りましょう!

できることとを増やし、工事担任者として活躍しよう!

記事のまとめ
  1. 工事担任者は総務省が定める国家資格
  2. インターネットや電話に関する工事ができるようになる
  3. 就職や転職、入試に有利

工事担任者を取得できれば、総務省が認める国家資格を晴れて取得できます。

仕事内容は、現場でインターネットや電話に関する工事です。

インターネットや電話は、今後も変わらず需要が見込まれるので、安定した仕事に付きやすいです。

興味を持った人は、実際にどんな仕事があるのか見てみましょう!

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